本アプリの内容は公式試験ガイド Version 1.0(2026年7月発行)に基づいています(2026年8月21日にリソースとの整合を確認)。受験前には 公式認定ページで最新版のガイドをご確認ください。
目次
CCAR-Fとは?
CCAR-F(Claude Certified Architect – Foundations)は、Anthropicが提供するClaude AIの公式認定資格で、Claudeを活用したシステム設計・実装の知識を証明します。正式なExam codeは「CCAR-F」です(コミュニティでは「CCA-F」という略称も広く使われています)。
この試験は単なるAPI知識テストではなく、「実際の設計判断ができるか」を問います。例えば、「この要件に対してエージェントを構築すべきか、単純なプロンプトチェーンで十分か?」といった設計トレードオフの判断力が重視されます。
合格すると、Claude Certified Architect – Foundations の認定が付与されます。資格の有効期間は12ヶ月で、期限内であれば無料・監督なしの更新アセスメントで維持できます。
回答形式
全問題は多肢選択形式です。単一選択の問題(1つの正解と3つの不正解)に加え、複数選択(multiple-response)の問題も混在し、いくつ選ぶかは各問題文に明記されます。不正解の選択肢(ディストラクター)は、知識や経験が不完全な受験者が選びがちなものです。
ガイドには減点方式(誤答によるペナルティ)の記載はありません。消去法で絞り込んだうえで、全問に回答するのが一般的な戦術です。
試験結果
判定
合格 / 不合格
専門家が設定した最低基準に対して採点
スコア
100 〜 1,000点
スケールドスコア。異なる試験フォーム間の難易度差を均等化
合格ライン
720点
ドメインごとの足切りはなし
出題
60問 / 120分
6シナリオ中4つがランダム選出
スケールドスコアとは:100〜1,000のスケールに変換された得点です。複数の試験フォーム(出題セット)間で難易度の差を等化するための仕組みで、単純な正答数・正答率とは対応しません。なおドメインの配点比率(27%等)は「出題数のおおよその比率」です。
出題形式の詳細
シナリオベース出題とは?
CCAR-Fの問題は、単純な知識の暗記では解けません。各問題は具体的なビジネスシナリオの中で出題され、「このシステムを設計するなら、どのアプローチが最も適切か?」という形式です。単一選択の問題では、4つの選択肢のうち2つは明らかに不正解でも、残り2つは一見どちらも正しく見えるケースが多いです。複数選択の問題では、選ぶ個数が問題文に明記されます。
問題のパターン
- - 最適な設計アプローチの選択
- - アンチパターンの特定
- - エラー発生時の対処法
- - 設定パラメータの正しい値
- - ワークフローの順序の判断
スコアリング
- - 100〜1,000のスケールドスコア(フォーム間の難易度を等化)
- - 減点方式の記載はガイドになし
- - 消去法で絞って全問回答が一般的な戦術
- - スコアレポートにドメイン別の正答率が記載
受験環境
- - Pearson VUE配信(オンライン監督付き / テストセンター)
- - オンライン受験中は監督とWebカメラの視野内に留まる
- - 机上にメモ・書籍・スマホ・サブモニタ等は不可
- - 外部リソース参照不可
5つのドメイン(出題範囲)
60問はこの5つのドメインに基づいて出題されます。配点比率はドメインによって異なり、D1が最も高く、D5が最も低くなっています。ドメインごとの足切りはないため、得意分野で稼ぐ戦略も有効です。スコアレポートにはドメイン別の正答率が記載されるため(v1.0ガイドより)、万一の再受験時にも弱点分析に使えます。
D1: エージェントアーキテクチャとオーケストレーション
Agentic Architecture & Orchestration
最も配点の高いドメイン。システムをいつ・どう設計するかの判断力が問われます。「いきなりにしない」という設計哲学が繰り返し出題されます。D2: ツール設計とMCP統合
Tool Design & MCP Integration
の設計品質がの性能を決定するという考えが中心。による定義、説明文の書き方、の制御、による標準化された接続を理解する必要があります。D3: Claude Codeの設定とワークフロー
Claude Code Configuration & Workflows
Claude Codeの設定・運用・自動化の知識が問われます。によるプロジェクト指示、Hooks/によるワークフロー拡張、Headlessモード(-p)による統合がコアトピックです。D4: プロンプトエンジニアリングと構造化出力
Prompt Engineering & Structured Output
効果的な設計の原則が中心です。明示的なレビュー基準の設計、例の使いどころ、tool useとスキーマによる構造化出力の強制、評価による検証が求められます。※()は公式ガイドで出題範囲外と明記D5: コンテキスト管理と信頼性
Context Management & Reliability
大規模コンテキストの効率的な管理が中心です。コンテキスト劣化の防止、情報配置の最適化、case factsブロック、設計、出所(claim-source)の保持が問われます。戦略的ポイント:D1(27%)+ D3(20%)+ D4(20%)だけで全体の67%を占めます。時間が限られている場合、まずこの3ドメインを重点的に学習し、D2とD5は基本概念を押さえる戦略が有効です。
6つのシナリオ
試験では6つのシナリオのうち4つがランダムに出題されます。各シナリオは実際のユースケースを模しており、そのシナリオの文脈に沿った設計判断を問う問題が複数出題されます。どのシナリオが選ばれるか予測できないため、すべてのシナリオに備えておくことが重要です。
カスタマーサポート解決エージェント
Customer Support Resolution Agent
Claude Agent SDKでカスタマーサポート解決エージェントを構築。MCP ツール(get_customer, lookup_order, process_refund, escalate_to_human)でバックエンドに接続し、80%以上の初回解決率を目指しつつ適切なエスカレーション判断を行う。
主要ドメイン: D1, D2, D5
Claude Codeによるコード生成
Code Generation with Claude Code
Claude Codeでソフトウェア開発を加速。カスタムスラッシュコマンド、CLAUDE.md設定、Plan Mode vs 直接実行の使い分けを含む開発ワークフローへの統合。
主要ドメイン: D3, D5
マルチエージェント・リサーチシステム
Multi-Agent Research System
Claude Agent SDKでマルチエージェントリサーチシステムを構築。コーディネーターが専門サブエージェント(Web検索、ドキュメント分析、統合、レポート生成)に委任し、包括的で引用付きのレポートを生成。
主要ドメイン: D1, D2, D5
Claudeによる開発者生産性向上
Developer Productivity with Claude
Claude Agent SDKで開発者生産性ツールを構築。不慣れなコードベースの探索、レガシーシステムの理解、ボイラープレート生成、反復タスク自動化を支援。組み込みツール(Read, Write, Bash, Grep, Glob)とMCPサーバーを統合。
主要ドメイン: D2, D3, D1
CI/CDにおけるClaude Code
Claude Code for Continuous Integration
Claude CodeをCI/CDパイプラインに統合。自動コードレビュー、テストケース生成、プルリクエストフィードバックを実行。偽陽性を最小化する実用的なプロンプト設計。
主要ドメイン: D3, D4
構造化データ抽出
Structured Data Extraction
Claudeで構造化データ抽出システムを構築。非構造化文書から情報を抽出し、JSON Schemaで検証して高精度を維持。エッジケース処理と下流システム統合。
主要ドメイン: D4, D5
最重要原則(試験で頻出)
以下の原則は試験全体を通じて繰り返し問われます。これらを理解していれば、初見の問題でも消去法で正解にたどり着けることが多いです。
プログラム的制御 > プロンプトベース制御
if/else等のコードによる制御が、での指示より常に優先されるべき。誤答の多くがベースのアプローチ。「で〇〇を指示する」という選択肢が出たら、まずコードで制御できないか疑うこと。stop_reason = 唯一の信頼できるループ制御シグナル
テキスト出力の解析ではなく、のフィールドでループの継続・停止を判断する。 === 'tool_use'なら処理継続、'end_turn'なら完了。テキストパースは不安定なので常に。シンプルに始め、必要な場合のみ複雑にする
を構築する前に、単純な呼び出しで十分か検討する。多くのタスクは最適化+検索だけで解決できる。「を使う」が常に正解ではない。アンチパターン = 誤答選択肢
「全部再起動」「無制限リトライ」「で制御」「テキスト出力をパースしてループ判断」など、が誤答として頻出。これらを見抜ければ消去法で正解できる。比例的修正の原則
エラー発生時は根本原因を特定し、必要最小限の修正を行う。過剰な対応(全体再起動、全データ再取得等)は。問題の範囲に比例した対応を選ぶ。公式推奨の準備方法
以下は Claude Certified Architect – Foundations Exam Guide の「7. How to Prepare」に記載されている公式推奨の準備方法(7項目)です。このほかガイド第8章にはハンズオン演習集(Preparation Exercises)があります(全文は公式試験ガイド訳ページ参照)。
Agent SDKでエージェントを構築する
ツール呼び出し、エラーハンドリング、セッション管理を含む完全なエージェントループを実装。サブエージェント生成とコンテキスト受け渡しを練習。
実プロジェクトでClaude Codeを設定する
CLAUDE.md階層の設定、.claude/rules/のパス固有ルール、context: fork付きカスタムスキル、MCPサーバー統合を実践。
MCPツールを設計・テストする
類似ツールを明確に区別する説明文を書く。構造化エラーレスポンス(errorCategory、isRetryable)を実装。曖昧なリクエストでツール選択の信頼性をテスト。
構造化データ抽出パイプラインを構築する
tool_use + JSON Schema、バリデーション-リトライループ、オプショナル/nullableフィールドのスキーマ設計、Message Batches APIを実践。
プロンプトエンジニアリング手法を練習する
曖昧なシナリオ向けFew-shot例の作成、偽陽性削減のための明示的レビュー基準、大規模コードレビューのマルチパスアーキテクチャ設計。
コンテキスト管理パターンを学習する
冗長なツール出力からの構造化ファクト抽出、長時間セッション用スクラッチパッドファイル、コンテキスト限界管理のためのサブエージェント委任。
エスカレーション・人間レビューパターンを復習する
エスカレーションの適切なタイミング(ポリシーギャップ、顧客要求、進展不能)vs 自律解決。信頼度ベースのルーティングによる人間レビューワークフロー設計。
(本アプリからの補足)Practice Testを受験する
ガイドの推奨リスト(7項目)には含まれませんが、サンプル問題はこのPractice Testから抜粋されています(ガイド第9章)。本番前の腕試しとして有効です。
受験前に知っておくべきこと
合格者の傾向
- - Developer Docsの精読が最も効果的だったとの声が多い
- - Academy動画だけでは不十分、ドキュメントの精読が必要
- - 練習問題を多く解いた人ほど合格率が高い
- - 実際にAPIを叩いた経験があると有利
- - 学習期間は2-4週間が一般的
不合格の主な原因
- - Academy動画のみで受験(ドキュメント未読)
- - 特定ドメインの学習を完全にスキップ
- - アンチパターンを正しいアプローチと誤認
- - 設計判断ではなく単純な暗記で臨んだ
- - 時間配分を誤り最後の問題を急いだ
申し込み・受験の運営情報
| 受験料 | $125 USD |
| 受験方法 | Pearson VUE配信。オンライン監督付き、またはテストセンター |
| 資格の有効期間 | 12ヶ月。期限内なら無料・監督なしの更新アセスメントで維持できる(失効すると全額で再受験) |
| 予約の変更・キャンセル | 受験24時間前まで可能。それ以降の変更は受験料が没収される |
| 不合格時の再受験 | 待機期間あり:1回目の不合格後14日、2回目後30日、3回目後90日。ローリング12ヶ月間で最大4回まで受験可。受験料は毎回かかる |
申し込みの流れ:認定ページで試験情報を確認して登録・決済 → 案内に従ってPearson VUEアカウントを作成 → 日時と受験方法(オンライン/テストセンター)を選んで予約。
試験概要を把握したら、公式試験ガイドで詳細を確認しましょう。
出典・参考:
- 公式認定ページ(Anthropic Academy)
- Anthropic 公式ドキュメント
- Claude Certified Architect – Foundations Exam Guide(Version 1.0・2026年7月発行)